中央アルプスの盟主、木曽駒ヶ岳
左奥は木曽の御嶽山(3,067m)
風が強くガスが沸き出す

7：15　自宅発⇒8：01　立川駅発JR⇒9：10　富士急線禾生駅→11：50　杉山新道／九鬼山昼食　12：30　下山開始→14：00　馬立山→14：40　御前山→15：50　猿橋駅発JR⇒17：30　帰宅

薫風が木々の梢を吹き抜け、若葉は次第に色濃くなり、いよいよ野山は一面の緑に包まれる一年で一番活気のある季節。杉山新道の中腹、いつもの斜面でホタルカズラが微笑む。少し時期が早いようでポツポツと青い花が輝く。尾根の丸太ベンチでコーヒーを喫み、赤松林を北へ登るとハルリンドウが陽射しに優しく開く。山頂で滝子山に連なる小金沢連嶺を眺めながら昼餉。居合わせた八王子のグループと山菜などのお話。爽やかな青空が気持ち佳い。北に下ったザレ場の辺りでルイヨウボタンに遭う。何度かのきついダウンアップもヤマツツジやイカリソウが癒してくれる。山笑う皐月、展がる明るい新緑に気分も朗らかに逍遥。

寄居町／風布（ふうぶ）の里で昼餉
「日本の里百選」にも選ばれた里
サンショオウオも生息する清流風布川
上流の「日本の名水百選／日本水」が源

7：00　自宅発⇒7：53　立川発JR(遅れ）⇒8：45　猿橋駅→12：05　鈴ヶ尾山昼食　12：40　下山開始→15：51　猿橋発JR⇒16：50　立川着⇒17：30　帰宅

鮮やかな黄色いヤマブキの花が風にそよぐ麓の林で淡い白色のニワトコ、小さな深紅のアケビが咲く。土手にはカテンソウ、ヤマエンゴサク、ヒメオドリコソウ、カキドウシ、クサノオウ、ジュウニヒトエ、イカリソウ、春の草花の優しい風情に心惹かれる。いつもの辺りでオドリコソウを探すが未だ蕾み、ようやく1輪の花を見付ける。桜が盛りを謳歌しキケマンが群生する幡野の里から山道に入ると社の手前でミミガタテンナンショウが咲き並ぶ。芽吹き始めた山道にはハルニレやウリカエデの薄茶色の柔らかい春の色が広がる。低山だが登り甲斐のある山、積もる落葉を踏みながらアップダウンを繰返す。山頂下で鮮やかなミツバツツジが迎えてくれる。誰にも会わない静かな頂き、小鳥のさえずりが聞こえるだけ。優し気なマメザクラが咲き、傍らに可愛いスミレが微笑む。独り占めの山。贅沢な時。

双耳峰の谷川岳「トマノ耳」を下り
「オキノ耳」（山頂）へ登り返す
雪庇が張り出している
奥は一ノ倉岳（1,974m）茂倉岳

7：15　自宅発→7：33　鷹の台発西武線⇒9：50　秩父鉄道樋口駅→11：35　榎峠→12：10　陣見山→13：00　虎ヶ丘城址　昼食13：40　下山開始→13：55　カタクリ群生地→15：21　波久礼駅⇒17：40　寄居／本川越経由帰宅　（交通費＝￥1,100＋1,060円）

サンシュユや菜の花など春の風情が溢れる長瀞町小坂の里、ハイキングマップを片手に進むが、分岐ポイントの石板塔婆を通り越し、畑を耕す農夫さんに尋ねる。長閑な田園風景に惹かれて暫し道草。エイザンスミレやシュンランが咲く榎峠から北風が冷たい尾根を進む。北方には赤城山が構え、群馬の藤岡方面の街並が望める。テレビ塔が立つ見晴らしの利かない山頂は通過し、急斜面を東へ下る。ハルニレが咲く虎ヶ丘城祉で麓の波久礼や荒川を眺めながら昼餉。優し気なセントウソウにカメラを向けているとウグイスの初啼き。目的のカタクリの群生地、寒かった今年の冬、季節を読むのが難しいが、幸い満開の見事な花園が広がる。溢れるパワーに心満たされる。

登山者で賑わう景信山山頂
スカイツリーは春霞の彼方

6：15　自宅発関越道所沢／佐久IC⇒9：00　高峰高原車坂峠（1,973m）→10：50　中コース／トーミの頭→11：25　黒斑山昼食　12：05下山開始→13：40　表コース／車坂峠下山⇒17：10　関越道・佐久・入間経由帰宅（高速料＝2,000＋2,100　走行距離＝約370k）

粉雪が舞う車坂峠から落葉松林の「中コース」を進む。春が足踏みしているのでもう一度冬に戻る。始めてのスノーシューはゆっくり進む。登りは金具でかかとを上げる。中腹で雲が流れ青空が広がる。ハッピー。尾根に出ると展望が展け、雪の尾根が美しく伸び、浅間山が顔を魅せる。トミーの頭で温かいコーヒー。急なトレースは締っておりアイゼンに替える。風が強く手が冷たい。一登りで山頂に至りゆったりと昼餉。浅間山はゼブラ模様が優美な山容を魅せる。圧倒的な神秘さを備えた孤高の山、名峰。至福の一時。
下りは赤ブレの頭から「表コース」、晴れていれば八ヶ岳や北アルプス、富士山の好展望。高峰山や篭ノ登山に向かって雪原を下る。ポカリスエットが凍りシャーベットになっている。麓近くの小ピークでスノーシューの先行者のトレースに従った筈だが、吹き溜まりの深い雪に膝上まで潜る。コースを外れていた様でピークで合流したが、すれ違う登山者を除けてちょっとコースを外してもたちまち潜る。深い雪にスノーシューが有効な事を学ぶ。今回浮力の大きい25インチを選んだが、雪が締った残雪期用であれば小さい方が扱い易かったか。雪が降り晴れたり曇ったり。心震える白銀の世界を愉し夢。

「人みな花に酔うときも　残雪恋し山に入り　涙を流す山男　雪解の水に春を知る」病み付きになりそう。

小鹿野町堂上の節分草自生地
北斜面の冬枯れの林には
今を盛りに春の妖精、節分草が舞い躍る

5：55　自宅発／八王子／諏訪南IC⇒8：50　茅野市ロープウェイ山麓駅⇒9：15　山頂駅（2,233m）→9：35　雨池峠→10：00　雨池山→11：15　三ツ岳→12：30　北横岳ヒュッテ→12：55　横岳　昼食→14：20　山頂駅⇒14：45　山麓駅⇒17：30　帰宅（高速料＝￥3,400×0.5×２　走行距離＝約360km　LW＝￥1,800）

気圧配置が安定せず心配した天候も予想以上に好天、始発のロープウェイで山頂駅に着くと青空に白い雪山が美しい。横岳ピストンでは詰まらないので雨池山、三ツ岳経由のルートを採る。雨池峠からの登り、向かう登山者は他にいないがトレースはある。幾つかアップダウンを繰返すが急斜面は凍って滑り、風雪でトレースが埋まっている斜面は難儀。ようやく三ツ岳山頂下に辿り着くがトレースが絶える。引返そうとすると人の声、横岳方面からの３人グループに出逢う。巻道の情報を頂き注意して進むが何度かホールに股まで潜る。数組に逢うが深い雪に引返すグループもいる。メインルートの合流点でようやく温かいコーヒー。横岳山頂までは一登りだが稜線は風が強く耳が痛い。展がる見事な雪景色に満悦。