第１日　08/05(木）晴れ　歩程＝約6時間50分

3：00　自宅発／所沢／長野IC経由（303k、深夜＝￥2,450）⇒7：25　蓮華温泉→9：10　天狗ノ庭→10：25　白馬大池昼食　11：00発→13：05　小蓮華山（2,755m）→13：55　三国境→14：50　白馬岳→15：20　白馬山荘（￥9,000＋弁当￥1,000＋生ビ￥900＋ポ￥500）

上々の天気、蓮華温泉からダケカンバやシラビソが茂る蓮華の森、栂の森を進むと汗が吹出す。梢越しに朝日岳が姿を魅せ、天狗ノ庭の展望地からは残雪模様が美しい雪倉岳のおおらかな姿が魅了する。再びオオバミゾホウズキやアキノキリンソウ、ミヤマカラマツ、ゴゼンタチバナ等が咲く樹林帯を緩やかに辿る。ハイマツ帯を越えると展望が開け、白馬大池が目に飛び込んでくる。

三国境から白馬岳を目指す

白馬岳とご来光

おおらかな稜線歩きは気分がいい。緑の草原と白い岩の山容が美しい鉢ヶ岳が迫るが、嬉しいことに巻道を進む。雪渓が融けた東斜面には見事なお花畑が広がる。ハクサンコザクラ、チングルマ、ハクサンイチゲ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、シナノキンバイ、ハクサンシャジン、イワイチョウ等が咲き乱れる。雪渓の雪解け水で咽を潤す。

避難小屋からカライトソウが並ぶ雪倉岳の登りに掛る。陵線にはイブキボウフウ、ムカゴトラノオ、ハクサンフウロ、タカネツメクサ、ミヤマシオガマ、シロウマアサツキ、ホソバツメクサ、ミヤマダイモンジソウ、クルマユリ、タカネバラ等が咲き、ミヤマムラサキの小花が愛らしい。秋を告げるトウヤクリンドウも見える。中腹でキキョウに似た花を見付ける。ハナシノブの様だ。南アルプス北岳でミヤマハナシノブに、礼文島ではエゾノハナシノブに逢ったが、こちらは清楚。緩やかな山頂で雲が湧く白馬岳に続く山並を眺め、暫し深山の雄大な風景を愉しむ。下りの中腹でシックな濃紫の花を見付ける。センブリに似ているが、ミヤマアケボノソウの様だ。希有な出逢いに感動。

緩やかな草原を進むとハクサンコザクラが群生する。分岐でキヌガサソウを眺めながら昼食を採り、朝日岳の巻道、水平道を進むが、名ばかり、大きなアップダウンを５回程繰返す。ようやく朝日小屋が見えるとほっとする。小屋は混雑したが一人一枚のふとんは確保できた。家庭的な心のこもった料理は素晴らしい。名古屋からの女性等と歓談し、就寝。

第3日　08/07(土）晴れ／曇り　歩程＝約6時間30分

4：25　朝日小屋→5：15　朝日岳→5：40　吹上げのコル朝食→7：40　花園三角点→8：40　白高地沢→10：25　兵馬ノ平→11：05　蓮華温泉下山／入浴　12：00　蓮華温泉発⇒18：30　中央道／豊科／八王子経由帰宅（310k、休日＝￥1,000）

薄明の空に白馬岳を遠望しながら朝日岳に登るが山頂はガスに覆われる。直ぐに下山し、木道が整備されたなだらかな五輪尾根を下る。窪地を縫うせせらぎが造る湿原が豊富な植物の生育環境を保っており、ハクサンコザクラ等の数多の草花が咲き連なる。ハイマツ帯から樹林帯を下り白高地沢、瀬戸川を渡る。登り返した兵馬ノ平から蓮華温泉に下山。温泉で汗を流し疲れを癒す。

3日間とも7、8時間のロングトレイルであったが、急な登り下りも少なく、日頃のウォーキング、ストレッチの成果か、帰宅後、予想に反し筋肉痛がおきない。幸い天候に恵まれ、花に満ちた魅惑のルート「花のトライアングル」を愉しむ。豊かな自然とお世話になった方に感謝。

雄大な百尋の滝

5：40　自宅発⇒8：40　一ノ瀬高原中島川橋→9：05　作場平橋　9：40　一休坂分岐→10：30　笠取小屋→11：20　笠取山　昼食12：00　下山開始→12：25　水干→12：45　黒エンジュ尾根→13：40　中島川橋下山⇒17：00　帰宅（走行距離　約170k）

梅雨明けの晴天、一ノ瀬川の支流／ヤブ沢に沿って緩やかな林を遡る。ミズナラが鎮座する一休坂、小さなせせらぎにアオヤギソウが咲き、クリンソウが種をつける落葉松林は小鳥がさえずり、おとぎ話の世界。笠取小屋でコーヒーを喫み、樹林帯を越えたカヤトの尾根、青空に雁坂峠の山並が美しい。見事な巻雲がたなびく笠取山を登る、吹上げる風が爽やか。沢の行き止りという意味で「水干（すいかん）」と名付けられた多摩川の源流。水干沢、一ノ瀬川、丹波川、多摩川と名前を替え138Kを下る。シモツケ、ヤマブキショウマが清楚に咲く深奥の森。

雪頭ヶ岳の絶景／富士山、西湖