2008 山日記-4


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 日向山（633ｍ）
丸山（960ｍ）／金昌寺
 11／29（土）　晴れ　単独

武甲山と芦ヶ久保観音／日向山・風の道コースより丸山を望む／晩秋の武甲山を望む

丸山山頂の展望台

7：15　自宅発→7：35　鷹の台駅発西武線⇒9：05　芦ヶ久保駅着→
0：10　日向山→11：35　丸山　昼食　12：15　下山開始→13：50　金晶寺→14：47　横瀬駅発西武線⇒16：45　帰宅　

秩父の盟主・武甲山を背景に穏やかに座す芦ヶ久保観音の裏手から日向山「風の道コース」を進む。落ち葉の間からセンボンヤリが白い羽毛の槍を伸す雑木林、誰もいない山頂で何時ものコーヒーを喫む。冬桜が咲く林道から登り返した丸山山頂、両神山等の秩父の山並がゆったりと広がる。数組が休憩中の日溜まりで昼食。信州土産のムカゴ御飯が美味しい。既に葉は落ちた緩やかな雑木林の尾根を北に下った秩父四番札所・金昌寺で優しく微笑む母子観音に合掌礼拝。長閑な晩秋の秩父路、温もりの仏の里。

丸山より金昌寺への尾根／秩父霊場三十四ヶ所・四番札所・金昌寺／優しく微笑む母子観音


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 本社ヶ丸（1,630ｍ）
 11／19（水）　晴れ　単独

山麓の紅葉／ヤグラから三ツ峠山を左手に緩やかな尾根を西に進む、北風が吹き手が冷たい
6：05　自宅発⇒6：47　立川駅発ＪＲ⇒8：00　笹子駅着→9：50　ヤグラ→11：25　本社ヶ丸　昼食　12：10　下山開始→12：40　清八峠→13：30　奥野沢登山口→14：40　笹子駅下山15：02　笹子駅発JR⇒17：10　帰宅　

笹一酒造の裏手から船橋沢を何度か渉り返し、落ち葉で埋まった急な北斜面を登る。陽射しが当る尾根のヤグラでコーヒー休憩後、既に葉は落ちたブナやクヌギ等の緩やかな尾根を西に進むとシュロソウ、トリカブト、サラシナショウマ等の花殻が並ぶ。澄んだ青空が広がる山頂、風を避けて秀麗富士に向かい昼食。清八峠から未だ霜柱が凍てつく北斜面を下る。青空に遠く滝子山から連なる大菩薩山塊が浮かび、お坊山辺りの紅葉が美しい。


花殻が並ぶブナの茂る尾根道

本社ヶ丸から西に進んだ岩のテラスから三ツ峠山、富士山、御坂黒岳、釈迦ヶ岳の大展望


30

 大持山（1,294ｍ）
小持山（1,273ｍ）
 11／13（木）　晴れ　単独

妻坂峠から急坂を西に登った雑木林の緩やかな尾根から大持山、小持山、武甲山（左から）

黄葉の落葉松越しに凛々しい小持山

6：00　自宅発⇒7：25　名栗名郷→8：40　妻坂峠→10：20　大持山→10：50　小持山→11：30　大持山　昼食 12：05　下山開始→13：25　鳥首峠→14：30　名郷下山⇒16：30　塩船観音に参拝後帰宅

久し振りの青空、伊豆ヶ岳など奥武蔵の馴染みの山並が広がる大持山山頂下の尾根分岐でコーヒーを喫む。東方、辿ってきた尾根の落葉松の黄葉やカエデの紅葉、シラカバの白い幹が美しい。南方、下りで辿る鳥首峠への尾根も紅葉が陽射しに輝く。小春日和、麗しい秋の風情、暫し癒しの時。小持山で折返し、静かな大持山の頂きで昼食後、落ち葉を踏み締め下るブナの尾根は明るく優しい。何時ものウノタワ、広がる爽やかな風景に感動。


落葉松の黄葉／鳥首峠への尾根 ／鮮やかなブナの黄葉 ／ウノタワの秋


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 今倉山（1,470ｍ）
二十六夜山（1,297ｍ）
 11／02（日）　晴れ　単独

５年振りの今倉山登りは記憶よりきつい／御正体山と杓子・鹿留山を従えた秀麗富士


赤岩からの大パノラマ（御坂山塊、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、大菩薩山塊等）
松が谷山行が辿る雁ヶ腹摺山から楢ノ木尾根、遠く飛龍山と雲取山、手前は九鬼山
6：05　自宅発⇒6：43　立川発ＪＲ⇒8：10　都留市駅　富士急バス⇒8：45　道坂峠→9：55　今倉山→10：50　赤岩（1,450m）→12：20　二十六夜山　昼食　13：10　下山開始→14：20　上戸沢→15：30　都留市駅下山　16：15　ホリデー快速⇒18：10　帰宅

今倉山からダウンアップした赤岩からの展望は絶景、３６０度。南に御正体山、杓子・鹿留山を従えた秀麗富士が主役。西の御坂山塊の先に南アルプスの北岳・鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳が大きく近い。遠く冠雪の北アルプス、八ヶ岳、金峰山と連なり、北の大菩薩山塊の先に飛龍山、雲取山が並ぶ。東に遠く筑波山、丹沢の大室山、南には金時山から伊豆天城の山並。コーヒーを喫みながら広がる大パノラマをゆっくりと堪能。富士山とツルリンドウを道連れに緩やかな尾根を道草をしながら西に進んだ二十六夜山で昼食。ゆったりと秋を満喫。


リンドウを道連れの尾根

可憐なツルリンドウ／紅葉の二十六夜山／二十六夜山山頂で富士山に向いながら昼食


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 滝子山（1,610m）
 10／27（月）　晴れ　単独

久振りに南崚尾根を登る／優しいムラサキシキブ／カエデの紅葉を背にガマズミの赤い実


南崚尾根より紅葉の滝子山山頂を望む／北斜面、黄色く色付く落葉松林を下る

落ち着いたセピアの世界、滑滝

晴天予報に秀麗富士を期待するも、雲が広がり出した静かな平日の山頂。同じ電車で降りた唯独りの登山者、麓で紅葉を摘んでいて声を架けた女性も地図には無い違ったルートを登った様だが到着。中央沿線では滝子山が好きだと意気投合、岩槻在住、山が大好きで何と年７０日も登ると言う大ベテラン。何と信州佐久生まれの同郷。山談義しながらの楽しい昼餉。下山は何時もの滝ルート。落葉松は黄色く、もみじの紅葉が鮮やか。赤岩の滝で陽射しを受けて優しく広がる紅葉を眺めながらコーヒーを喫む。滝音がBGM、心も穏やかに寛がる。下山ルートも違ったが帰路の電車で三度女性と再会。永年の友人の様に山と花談義の続き、あっという間にさようなら、吹抜けた秋の風。

幽玄なもみじと落葉松林 ／鮮やかな紅葉／深遠な森、心地よいせせらぎ、モチヶ滝を下る


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 大菩薩嶺（2,056m）
 10／21（火）　晴れ　単独


裂石からブナやミズナラの巨樹が林立する尾根を上日川峠へ登る／トチノキの黄葉／福ちゃん荘へのウラジロモミやシラカバ、落葉松林の紅葉／富士見平の紅葉／落葉松の黄葉を背に朱色が鮮やかなマユミの実／ナナカマド
5：10　自宅発→5：31　鷹の台発西武線⇒7：23 ＪＲ塩山駅着⇒7：30　甲州市バス⇒8：00　裂石登山口→9：55　上日川峠→11：00　大菩薩峠→11：50　雷岩　昼食　12：30　下山開始→12：40　大菩薩嶺→13：40　丸山峠→14：45　裂石下山14：52　甲州市バス⇒15：33　塩山駅発ＪＲ⇒18：00　帰宅（交通費　ＪＲ　￥1,450×2　バス　￥300×2）

介山荘のある大菩薩峠で辿ってきた上日川峠辺りの黄色く色付いた落葉松林や青空に浮かぶ大菩薩嶺の山頂付近を眺めながらコーヒー休憩。小ピークを越え、賽の河原に下って登り返す。枯草にドウダンツツジやナナカマドの赤が鮮やかな南斜面。南アルプスの甲斐駒ヶ岳や北岳が青空に遥か遠く高い。平日にも関わらず賑やかな山頂、雷岩で冠雪の富士山を眺めながら昼食。雄大な風景に心も寛がる。大菩薩嶺山頂から苔むしたコメツガの林を西に下り、ススキが靡き、紅葉の風情が麗しい丸川峠から裂石に下山。この周遊ルートは２度目、歩程は長いが植生や展望が変化に富み素晴らしい。裂石の番屋茶屋で美人女将お勧めの完熟トマトを購い、塩山駅前で秋の恵み／勝沼ワインを土産とする。秋も徐々に高い山から降りてくる。


大菩薩峠から山頂方面を望む


丸川峠の落ち着いた秋の風情


賽の河原越しの富士山は残念ながら写っていない、遥かな南アルプスの展望と大菩薩嶺山頂


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 武尊高原（1,480m）
 10／12（日）　晴れ　同行者　妻


道の駅、田園プラザかわば／武尊牧場リフトから前武尊山、剣ケ峰、家ノ串山を望む


シラカバの葉は既に落ち、ナナカマドが赤い実を付け、ススキが靡く秋の風情の三合平

紅葉が素晴らしいブナ林を歩く


青空に紅葉が映える

6：00　自宅発　入間／沼田ＩＣ⇒9：40　武尊牧場⇒10：20　三合平→11：50　武尊田代分岐折返し→12：20　ブナ林で昼食→13：15　三合平⇒13：45　武尊牧場下山⇒16：50　沼田／青梅ＩＣ経由　帰宅（高速料　￥3,350＋3,550　リフト代往復　￥1,000）

体育の日の３連休、お気に入りの武尊高原へ紅葉トレッキングに向かう。藤岡JT付近で渋滞した関越道を沼田で降り、クラシックカーの祭典で賑わう道の駅「田園プラザかわば」で9時の開店を待って秋の幸、ナラブサ、ナメコ等のキノコや野菜を購う。黒牛が長閑に草を食む武尊牧場のリフトを登っていくと昨年辿った前武尊山、剣ケ峰に続く尾根が青空に浮かぶ。レンゲツツジが紅葉する三合平は期待通り秋の風情。葉の落ちたシラカバの幹が白く浮かぶ緩やかなトレイルを進むとハナイカリやアキノキリンソウ、ヤマハハコ等の花殻が並ぶ。ナナカマドが赤い実を下げ、ススキの白が秋の風情を際立たせる。遠く皇海山等の山並を眺めながら大きなシラカバの木の下でコーヒータイム。武尊山への登山道を進むと植生が変わり、ダケカンバは既に葉を落とすが大きなブナが林立し、趣深い紅葉の風情を魅せる。落ち葉が堆積し茶色の絨毯、笹の緑がコントラストとなり、シックな橙色や明るい黄金色の世界が広がる。一歩毎に替る景色に感動しながらゆっくり進む。武尊田代への分岐で折返し、樹間から笠ヶ岳、至仏山等の山並も望めるブナ林で優雅な昼食。冷んやりした空気、落ち着いた黄葉が広がる静寂の林間、暫し妻と二人の癒しの一時。
お気に入りの武尊山へ大好きな秋を迎えに出た。

樹間から笠ヶ岳、至仏山も望める紅葉のブナ林で優雅な昼食


個性溢れる木の葉の紅葉／コシアブラ ／ハウチワカエデ ／ホウノキ ／ブナ



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 本社ヶ丸（1,630m）
 9／23（祝）　晴れ　単独
6：05　自宅発⇒6：43　立川駅発ＪＲ⇒8：00　笹子駅着→9：25　登山口→10：55　清八峠→11：25　本社ヶ丸→11：40　ブナ林で昼食　12：10　下山開始→13：45　ヤグラ→15：00　笹子駅下山　15：35　笹子駅発JR⇒17：30　国分寺経由帰宅　

久し振りの青空にコスモスが映える追分け集落から長い林道を進むとノコンギクが群生し、登山口ではセキヤノアキチョウジ（シソ科）が淡いブルーのベルを下げる。清流、奥野沢縁りを進むとヤマハッカ（シソ科）の赤紫の花が咲き連なり、明るく気持ちの良い雑木林の急斜面をゆっくり登る。淡い紫色のレイジンソウが優し気に咲き、アサマヒゴタイ（キク科）の赤い花が彩りを添える。笹子雁ヶ腹摺山から米沢山、お坊山へと続く山並の展望が利くベンチでコーヒー休憩。高度を上げブナ林に入ると紫のトリカブトが咲き乱れる。清八峠からダイモンジソウも咲く岩場もある尾根を進むとドウダンツツジも葉を赤く染め始め、大きな富士山が顔を出す。団体で騒々しい山頂は避け、東に進んだ小笹が茂りシックな風情のブナ林、サラシナショウマ、トリカブト、レイジンソウが咲く傍らで昼食。朽ちた幹に生えたキノコが秋の風情を際立たせる花園は別天地。緩やかな尾根を東に下るとサラシナショウマとトリカブトの見事な共演が続く。更に南斜面には淡い黄色のテンニンソウワールドが広がる。夏の花／シュロソウやレンゲショウマは既に実を付ける。今年３度訪れた本社ヶ丸、豊かな自然に大満足。


トリカブトが咲く登り尾根


稜線からの富士山


優しいレイジンソウ（キンポーゲ科） ／紫が鮮やかなトリカブト／秋のブナ林、キノコ
サラシナショウマ（キンポーゲ科）とトリカブトの共演が続く尾根／テンニンソウワールド



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 秩父札所（四萬部寺、真福寺、
常泉寺、金晶寺）と
川木沢ノ頭（874m）
 9／13（土）　晴れ　同行者　妻

堂平山への尾根に咲く初秋の花、萩／ツリバナの実／ヤマジノホトトギス

イヌショウマ

8：00　自宅発⇒10：10　秩父一番札所／四萬部寺⇒11：00　定峰峠→12：00　川木沢ノ頭　昼食　12：15　下山開始→13：00　定峰峠下山⇒13：30　二番札所／真福寺、三番札所／常泉寺、四番札所／金晶寺⇒16：50　帰宅

敬老の日の三連休、亡義父の冥福を祈る秩父の札所巡りと合わせて低山を訪ねた。堂平山へ登る予定で定峰峠より穂花を伸したリョウブの葉が赤く色付き始める関東ふれあいの道を進む。直ぐに萩、アキノタムラソウ、ヤマシラギク、シュロソウ、オクモミジバハグマ、キバナアキギリ、ヤマジノホトトギス等の花が迎えてくれる。先週お会いしたNさんが裏高尾で沢山見かけたと言うイヌショウマ（キンポウゲ科）に出逢った。イヌが付くのは大きい意味かと思ったら、解熱、解毒にはサラシナショウマの地下茎が利用され、利用価値の無い升麻の意味。それでも花は繊細で可憐に咲き誇リ、群生していた。途中の小笹が茂るピーク、川木沢ノ頭で昼食後、引返す。のんびりと初秋の低山歩きを楽しんだ。

四番札所、金晶寺の母子観音／金晶寺の優し気な石仏／ヒガンバナ