（第1日）(歩程＝6h20m+15m）

5：00　自宅発／宮城川崎／月山IC⇒7：20　大江町小寺鉱泉→9：15　ハナヌキ峰分岐→10：30　小寺山→11：15　小朝日岳巻き道→11：40　小朝日岳熊越→12：0５　尾根昼食　：25　発→13：00　銀玉水→13：50　大朝日小屋→14：15　大朝日岳　：35　下山開始→14：50　大朝日岳山頂避難小屋泊

清流小寺川を渡りヒメコマツやブナの巨樹が茂る尾根を登る。よく整備されたトレイル、勾配も急になった辺りで黄色いウェアの山形市の男性に追い付きその後前後して登る。小寺山の山頂直下でヒメサユリが見参、思惑通りちょうど盛りの様だ。山頂からは朝日連峰の縞模様の雪渓が美しい山岳風景が展がる。ここまで3時間、未だ半ば。小さく下り雪渓を越えるとヒメサユリロードが伸びる。優しい気品あるピンクの花が咲き群れる。見事。小朝日岳中腹の雪渓から巻き道を進む。ダケカンバが茂りサンカヨウが蒼い実をつける水平道、朝日連峰北部の山並みが美しい。熊越へ下り登り返す。急斜面がつらい。ヒメサユリが咲く稜線で昼餉。振り返る小朝日岳が凛々しい。ゆっくりと高度を上げるとなだらかなヒメサユリロード、今まさに盛りの花が微笑む。天空の花園を彷徨う。目的の大朝日岳は眼前に迫るが道は遠い。銀玉水の湧水で喉を潤し、最後の大雪渓を登る。今年は雪が少ないのかほぼ夏道を辿る。稜線に出て一息で大朝日小屋に至る。ザックをデポし山頂へ向かう。白い綿毛のヒナウスユキソウが優しい。360度の大展望が展がる山頂に立つ。学生時代に登ったことがあり約50年振り。歩程6時間強、お疲れ様。

避難小屋は清潔で快適。山形市からの男性や岩手の大ベテランらと山談義しながら酒を呑む。岩手山は500回も登り、山岳協会に属し年数回は避難小屋の管理員をするという。仲間と醸造に挑んでいる山ぶどうのワインをお裾分け頂く、美味。夕闇迫る頃、西朝日岳に向かった男性は夜空の星を撮影するのが趣味という、どうしたろうか。今回新たに誂えた寝袋で眠りにつく。約50年前を思い出す。大学3年の夏休み、21歳か、住居学研究室の学生、院生、研究生と事務の女性、宮城教育大学の女学生が二人、総勢十数人の大パーティーで3泊4日で朝日連峰を縦走。南の朝日鉱泉の山小屋に泊まり、翌日、中ツル尾根を登る。歩程は今日と同じ約6時間。登山前、食事は簡単にし自然を楽しむ時間を長くとりたい、美味しい食事を・・との議論があったが、結局、肉や野菜など多くの食料とお酒などを背負いこむ。昔のテントはキャンバス地で重い。カーキ色の横長のキスリングは30�s、肩に食い込む。院生のOさんがブレーキ、荷物を数人に分けて援ける。到着が遅れ、テントの設営を止めて小屋泊とし直ぐに炊事に掛る。翌日は以東岳でテント泊し鶴岡に下山。熊の毛皮を広げた様な大鳥池、下界に下りると里恋し人恋し、直ぐに行きつけの呑屋に向かったことを思い出す。梅雨の貴重な晴れ間、好い山、佳い花、良い人に巡り合う、天に感謝。

（第2日）(歩程＝4h10m）

5：25　大朝日小屋→6：00　銀玉水→6：45　小朝日岳熊越→7：35　小寺山→8：20　ハナヌキ峰分岐→9：45　小寺鉱泉下山⇒12：20　寒河江SA蕎麦昼食／帰宅 (走行距離＝126×2�q　高速料＝\2,200×2　山小屋宿泊料＝\1,500）