尾瀬ヶ原、山ノ鼻より至仏山を望む

ニッコウキスゲ、ワタスゲが咲き乱れる尾瀬ケ原、山ノ鼻。雲が流れて青空が見え始め、たおやかな至仏山の山容が現れるのを期待して暫く待つ。また雲が掛り始め、諦めて木道を進む。草原から樹林帯に入る。丸太で階段を組み石を敷き並べた登山道、数日来の雨で水が流れ下る。鮮やかな紅色のベルを並べ下げるベニサラサドウダンが今を盛りに咲く森を黙々と登る。天城山で逢ったものより樹高は低いが次々と姿を魅せる。傍らにはダイモンジソウがちょうど見頃、見事。

蛇紋岩のガラ場の急登が続く／中腹より尾瀬ケ原を振返る

6：05　自宅発⇒6：43　立川発JR⇒8：10　甲斐大和⇒8：30　景徳院→9：55　曲り沢峠→10：20　滑滝→11：40　滝子山　昼食　12：15　下山開始→14：24　初狩発JR⇒16：15　帰宅

静かな森が広がる曲り沢峠からバライチゴの白い花が際立つ落葉松林を進むと沢音が聴こえてくる。お気に入りの滝子山、今日はフェイントを付けて景徳院から登る。予想外に滑滝の上流に出る。滝下迄下ってコーヒー休憩。滝音が心地よく響きマイナスイオンを浴びながら深い森に融け込む。沢辺りで帯黄白色の花を見付けた。葉はハグマの様で長い花茎を伸す。図鑑で調べるとヤワタソウ（ユキノシタ科ヤワタソウ属）の様だ。希有の出逢いに感動。滝子山も最近人気がある様で若いグループや二十数人の団体も到着し賑やか。落ちた花殻に高い梢を振仰ぐ、ナツツバキの花を探しながら下る。

ミズナラの巨樹が茂る鹿留山山頂

6：00　自宅発⇒6：43　立川発ＪＲ⇒8：00　笹子駅→9：20　登山口→10：45　清八峠→11：20　本社ヶ丸→11：40　ブナ林で昼食12：15　下山開始→13：20　ヤグラ→14：50　笹子駅下山15：02　笹子発JR⇒17：05　国分寺経由帰宅

梅雨の晴れ間、奥野沢から今が盛りのコアジサイの花を愛でながら急斜面をゆっくり登る。汗びっしょり。吹き抜ける微風が心地よい展望ベンチで沼津から始めてという御夫婦とお話。マタタビが咲く落葉松林を登り、稜線を進むと先週の天城山に続いてサラサドウダンが見頃、艶やかな姿。山頂を越えた岩場でオノエランに遭遇。陽射しを避けて深閑な風情のブナ林で昼食。高い梢で小鳥が啼き合う。
ヤグルマソウが清楚に咲き並ぶお気に入りの尾根を東に下る。三つ葉を摘む麓の沢縁りでクモキリソウに巡り逢う。豊かな自然に心満ちる。

靄が掛り幽玄な万三郎岳山頂付近のブナ林

7：00　自宅発⇒7：41　立川発ＪＲ⇒8：40　梁川駅→10：10　立野峠→10：40　倉岳山→11：40　高畑山　昼食　12：10　下山開始→13：40　鳥沢駅下山　13：58　鳥沢駅発ＪＲ⇒15：40　帰宅　

桂川に掛る梁川大橋を渡った登山口にはハンゲショウが白い葉を見せる。せせらぎが心地よい月夜根沢を遡り、トチノキの巨樹も聳える深い谷から繊細な薄紫のコアジサイが並ぶ急斜面を立野峠に登る。靄が掛り幻想的な森を進み、倉岳山山頂でコーヒー休憩。コゴメウツギが清楚に咲く美しい赤松林を西に下り、穴路峠から登り返す。静寂の高畑山、雲の中の富士山に向かい昼食。冬枯れの時期に数回訪れたが、新緑のこの時期は初めて。間もなく梅雨、静かな山歩きを愉しんだ。

大谷ヶ丸のブナ林、ヤブレガサが茂る


ハマイバ丸でゆったり昼餉

6：05　自宅発⇒6：43　立川発ＪＲ⇒8：02　甲斐大和⇒
8：35　笹子峠登山口→9：25　中尾根ノ頭→
10：15　カヤノキビラノ頭→10：40　大洞山→
12：05　ボッコノ頭　昼食　13：00　下山開始→
13：55　大沢山→16：30　笹子駅下山　
16：48　笹子発JR⇒18：50　国分寺経由帰宅　

旧笹子峠から急斜面を登った中尾根ノ頭からツクバネが羽の実を付ける尾根をダウンアップしたカイノキビラノ頭で鳴きしきる春蝉の姿を捉える。
今日は幾つか「頭」と付くピークを超えるが「かしら」ではなく「あたま」が正解の様だ。独立峰と言うほどでない尾根上の突起という意味で、本社ヶ丸などの「丸」より更に目立たないピークを謂う。ダウンアップした大洞山から摺針峠へ下り、登り斜面でマルバアオダモに今年初めて逢う。サラサドウダンの妖艶な花に巡り会い、可憐なマイズルソウに惹かれる。ブナ、ミズナラなどの深閑な風情のボッコノ頭、ルイヨウボタンの咲く傍らで楽しい昼食。
何度アップダウンを繰り返したのだろう。何時もの山仲間と地味ではあるが豊かな山を愉しんだ。